りきのほぼ日報

テーマに合わせて500〜800字のコラムを書く。もちろん日報なので平日のみの更新。土日のサビ残はしない主義です。

2019/10/8 僕が強くないわけがない

 

昨日渋谷で行われた安藤裕子×Emi Nakamura QUATTRO MIRAGEに行ってきた。控えめに言って最高だったのだが、今回は目当てのEmi Nakamuraの演奏に触れようと思う。

 

会場は渋谷CLUBQUATTRO。

場内は満員で、月曜日にも関わらず、客層は30代後半以降の会社終わりのサラリーマンが多かった。

 

まず驚いたのはEmiさんのバンドメンバーにビートボクサーがいたことだ。

楽器の音に埋もれてしまわないものかと少し思ったが、そんな心配はご無用。Emiさんの音楽は体でリズムを取ることが多いので、むしろノリやすかったともいえる。

 

Emiさんの小気味良いMCで笑いを誘いつつも、いざライブが始まると雰囲気は一変。

会場にいる観客全員が人間メトロノームになったのだ。

 

左右に体を揺らし、あたかも自分がBPMをキープしているとでも言うかのような顔でEmiさんの演奏を聴いている。

 

バラードになるとゆっくりと、深く体を揺らす。おもしろい。会場が一体となったことが視覚で認識することができた。

 

リズム感のないおじさんも首を全力で縦に振り、サラリーマンは明日の仕事のことなど忘れた顔をしていた。

 

コール&レスポンスではおじさんの声しか聞こえなかった。

僕の後ろのおじさんはとっても音痴だった。

そんなことどうでもいい。

今を全力で楽しんで何が悪い。

 

僕らはEmiさんのまっすぐな歌声を浴びるように聞いた。

なんて気持ちが良いのだろう。

月曜からEmiさんのまっすぐな歌声を正面から受けていた僕らは強い。

少なくても今週は強い。

強くないわけがないんだ。